Vol.433 失敗は成功の母

土曜日はすごい雨でしたね。

東海道線に乗ろうとしたら「不通」。急きょ、小田急線へ。さて、

 

 

“失敗は成功の母”

 

この金曜、土曜も「体験型ケーススタディ」。

某企業の次世代を担う選抜人材たる受講生たちは7時間の
ビジネスシミュレーションによく耐えて、頑張ってくれました。
その熱意たるや素晴らしかったです。

 

しかし、結果は「倒産」。

 

ネタばれになるので、あまり詳しくは書けませんが、このケース、
経理、債権債務に関する知識、加えて交渉術が求められます。
しかも、途中からケースは「英語」になります。

 

時間との戦い、爆発する感情に向き合い、次から次へと飛んでくる
情報への対処に追われ、食事に行く時間もままならず、トイレも駆け足。
そんな7時間です。

 

そこまでやったにも関わらず「倒産」。

 

万策尽きて、どうにもならないことが明確になった時点で、
プログラムマスターの私が宣言します。

 

「残念ながら、このチームは”倒産”。これでケースはおしまい。」

 

メンバー達は何とも言えない悲痛な表情でそれを聞きます。
それだけ入魂込めてケースに向き合ってくれた証と思います。
可哀想だなと思いますが致し方ありません。

 

“失敗は成功の母”。

ケースを終え、参加者全員に集まってもらい、
振り返りをしたときのコメントがこれです。

 

そうなのです。このケースを終えて感じた”痛い想い”、
これが必ず次につながります。

そのために、受講生のみなさんに落ち着いて一日の行動、判断を
振り返ってみるよう勧めました。
囲碁や将棋の対局の後に振り返りをするのと同じです。

 

一日を振り返って、あの時、こうしていれば・・・考える。
このプロセスをしておくと、次に同じような状況になったときに
同じ轍を踏むことはなくなります。

 

今回のふりかえりには、ケースを終えたばかりのメンバーに加え、
金曜日に”体験”したメンバーにも加わってもらいました。
セッションの中では、前日にふりかえりに参加したメンバーから
2名に前に出てもらい、前日のフィードバック内容を
英語で話してもらいましたが、これがほぼ完ぺき。

 

もとより優秀なメンバーなのでしょうが、
前日のフィードバックがそれだけ染み入ったのでしょう。
あのメンバーたちは確実に一回り大きくなったと思います。

 

職場に戻ったときに、”日常の仕事がなんて”楽か”と感じるはずだよ。”
とコメントしたところ、金曜日に体験したメンバーたちが
笑顔で頷いていたのが印象的でした。

(終わったばかりのメンバーは青息吐息。ベッドに入りながら、
一日を反芻するでしょうから。明日には同じような心境になっているはずです。)

 

それにしても、このケースをやるといつも感じるのが
英語の環境になると急に受け身になったり、弱くなったりする人が
いかに多いことか。

 

特に相手が欧米系の顔で、かつ英語で交渉されるとふだんの力の半分も
出すことができない・・・。
これではグローバルな環境で普通に仕事をすることができません。

 

“日本語以外の環境でも自然体で仕事をする”。

 

こればっかりは場数をこなさないとそういう状態にはなりません。

英会話学校に行くもいいですが、ビジネスの現場には学校にいるような

“Sophisticated”な外人はほとんどおりません。
英語がNativeでない外人もたくさんいます。
その中でいかに”普通”の心境でやれるかどうか。ここです。

 

TOEICの点の高さがこうした場面で効かないことが多いことにも驚かされます。

問われているのは「英語力」ではなく、「英語でビジネスをする力」
だからなのでしょう。しかし、それがリアルですね。

 

ケースに取り組んでいる受講生の検討部屋を覗いていて、
とある受講生の足が震えているのを発見しました。貧乏ゆすりではありません。
“震え”です、

 

彼の”震え”は必ず次につながる。頑張れ。

 

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おまけ‐1: ひさしぶりにオープンセミナーをやります。12月12日(水)
場所は京橋です。開場が素晴らしいので、気合十分。
最近の気づき等を中心にお話しします。ご都合よろしい方はぜひ!

 

http://diamond-seminar.indigoblue-service.com/sm4-tokyo/information.aspx

 

 

おまけ‐2:「視覚テロ」という技があることを教えてもらいました。

典型的な技が男性の場合には、”ズラをずらしておくこと”。

女性の場合は”鼻毛”だそうです。

 

おまけ―3:最近「孫子の兵法」の解説本を読み返して、”のぼうの城“が
観たくなりました。

 

 

 

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