Vol.516  出会いと機会が若者を成長させる

8月1日に現役大学生6名を相手に「OT:体験型ケーススタディ」の短縮版(Job audition

といいます)を公開開催しました。この手法が採用選考にも応用できることを見て

いただく場でした。

 

今回の学生たちはそれなりに粒ぞろい。ケースの進行役だった私も楽しめました。

 

そもそも、Job auditionは課題解決に向けたガッツ、情報処理能力、気持ちの切り替えの

早さがないと、太刀打ちできません。学生を集めてくれたエージェントは経験者だったので、

さすがにその辺りをよく理解しています。彼の目から見て、それなりの学生を集めてくれた

ようです。

 

ケース終了後、学生たちだけを集めて、私の気づきをフィードバックしました。

彼ら彼女らは自分を成長させることにいい意味でどん欲。フィードバック終了後、帰れと

言っても帰らず会場に残り、全て終わってから私のところに質問にくるくらいでした。

若者の健全な野心に触れ、清々しい思いでした。

 

但し、彼ら彼女らがどれだけ成長するかは、今後どのような出会いと機会に恵まれるか、

ここにかかっています。

 

「出会いと機会」をつくるのは本人です。その人が周囲からして「一緒に仕事をしてみたい」

と思われる存在であれば自然にいろいろな出会いと機会が生まれます。誰かが与えて

くれるわけではありません。

 

優れたリーダーは「周囲に影響を与えて組織を動かし結果を出す」存在です。そのリーダーが

周囲に影響を与えることができるのは「あの人と一緒に働きたい」と思われているからです。

それはその人が自分にとって「目標にしたい凄い人」であり、「自分のことをわかって

くれる人」だからです。若者の「出会いと機会」についても、これと同じです。

 

組織の中にポンと入ってきた若者に対して、周囲の人間が一緒に仕事をしたいと思うかどうか・・。

ここです。

 

一緒に仕事をしたいと思うのは、その若者が「へー、と思う仕事ぶり」であること、

「自分の気持ちをわかっているな」と感じるから。この2つだと思います。

 

「凄い」と「へー」の共通点は自分にはできない何かを持っているという驚きと尊敬の念です。

“あいつ、なかなかやるな”、これも尊敬の念のひとつです。なんでもいいのです。驚かせる

ようなものがあれば。あるいいはかつて自分もそうだったが、年齢を重ねた今や違う・・・

それを目の前の若者がやっている・・・これも「へー」という思いを抱かせます。

 

自分を捨てて仕事に取り組む克子心、ヒトが嫌がる仕事を進んで引き受けている姿勢、PC力、

ひたむきさ・・・、なんでもいいのです。自助努力で身につけておきましょう。

(これがある意味で武器になります。)

 

自分の気持ちをわかってくれている・・・、先輩や上司とはいえ、同じ人間。一緒に働く人

には自分のことをわかってほしいものです。そのためには自分との距離が適度に近い方がいい。

こちらからいかなくても自分から懐に入ってくる若者は可愛いと思うのです。

 

この両方が必要です。「へー」と思っても可愛くないと一緒に仕事をしたいと思いませんし、

いくら可愛くてもふつうの仕事ぶりだと飲み会には誘いますが、大きな仕事を一緒にやろうとは

思いません。

 

若者のみなさんへ。

 

「へーと思わせる武器」と「可愛いと思われる」が効くと思ったとしても、これらの行動に

作意が透けているとダメ。そういうことではないのです。「認めてもらいたい」人はなかなか

認めてもらえません。目の前の仕事に誠実に取り組んでいれば自然に周囲が認め、いろいろな

「出会いと機会」が広がるものです。

 

問われているのは「誠実の深さ」です。

 

社会に出てから3年間でどのような上司・先輩に出会うか、またどのような経験ができるか。

この3年間がとても大事です。変な上司・先輩はどこにでもいますが、良い上司・先輩も

どこにでもいます。良い上司、先輩に「一緒に仕事をしたい」と思わせる存在になりましょう。

 

 

おまけー1:さて「冷麺」といったらこれ。盛岡ぴょんぴょん舎

 

http://www.pyonpyonsya.co.jp/

 

(これから近くの明治屋にチャリで買いに行く予定です。)

 

おまけー2:久しぶりに家電量販店で大型TVを見てびっくり。4Kの鮮やかさと値下がりに。久々に“買いたい”モードが高まりました。

 

おまけー3:    先週、訪問した飛騨高山で早朝に聞いた町内放送。「昨晩から***(女性)が

行方不明です。見かけた方は交番までお知らせください。」 (なんかすごい)

 

No tags for this post.

関連記事


TOP
TOP