Vol.717「不正入試??」(メールマガジン「人事の目」より) 

複数の大学医学部での“不正入試”の報道がされています。朝昼のワイドショーでも
取り上げられていました・・・。ただ、これってどうなんでしょう。
“不正”なんでしょうか?

報道によると、男性、一浪生への加点、OB枠の優先などが“不正”とされています。
私は違和感があります。もちろん、この問題のきっかけとなったような“裏口入学”は
ダメです。これは明らかに不正です。合格条件を満たしていないにも拘らず、一部の人への
個人的な便宜から合格を決めているわけですから。最近問題視されているのは、
これとは違いますよね。

学びを考えた上で、どういう学生集団を組成するのがよいのか。卒業後の進路を考えた場合、
医者の種類に偏りが出ないようにするために、どのような男女比にしたらよいのか。
これらをいわば戦略的に考えて合格者を決めていたのではないのでしょうか。

良い学びの場は「良いコンテンツ」「良い講師」「良い仲間」の3条件が揃って成立します
。特に最後の「良い仲間」の影響、これが効きます。大学側がこれを意識して、敢えて
多様な学生構成(ポートフォリオ)を考えて合格者を決めていたとしたら、批判される
ことなのでしょうか?

入試試験の成績の上位から合格者を決めるのではなく、「総合的に判断する」と予め
アナウンスしていたとすると、この何が“不正”なのか。よくわかりません

企業の採用試験では当たり前のことが、大学入試だと何故問題視されるのでしょうか。
ペーパーテストで人の評価をすることに批判の声がある一方で、ペーパーテスト以外の
要素を勘案して決めると批判があるのはおかしくないでしょうか。

大学側も事前のアナウンスで合格条件をもう少し明確にしておけば良かったかもしれません。
例えば、本学の学生として受け入れるとしたら、ペーパー試験ではここまでは得点して
ほしい、それ以外の要素としてこれとこれを重視して決める、というように。

一部の報道でありますように、多浪生であるということだけを理由に落としていたとしたら、
言語道断だと思います。浪人生活を重ねたというのは事情があるわけですし、浪人生活を
経た学びもあるはずです。多様な集団を組成する上ではプラスに働くはずです。しかし、
多浪だからダメなんて、そんなバカな基準で判断するとは思えません。

私も浪人経験者ですが、高校時代にほぼ勉強していなかったので、駿台予備校での授業は
楽しく、かつ一緒に勉強した仲間との会話も良い刺激になりました。ちょっとだけ斜に構えて
パーマかけたり、ラメの靴はいたり、サングラスしたりしながら、予備校に通っていた
いい思い出です。

スポーツ関係者のパワハラ問題、相撲協会の件、いろいろ報道されていますが、がっかりする
報道内容が多いです。ほかに報道すべきことはないのでしょうか。もっと世界で起きていること、
地方での新しい試みを報道すべきではないでしょうか。

今回の問題が長期化しないことを願うばかりです。

おまけー1:ハロウィンが近いし、遊び心で左手の親指にワンポイントジェルネイルを
してみました。初めてやってみましたが、なかなか可愛い。
Facebookに写真載せたところ好評で嬉しい。

周囲のセンスない人たちの反応。

某若者:あれ、柴田さんおにぎり食べました?爪に海苔ついてますよ?
某おじさん:爪に点が・・・美奈さん!(これは古い)

おまけー2:ハロウィンといえば東京ディズニーランドの仮装にはルールがありますよね。
サイトではディズニーキャラクター(除くマーベル社)に限るとあります。
これ、毎年関係ない仮装をして注意されるヒトがいるに違いない。(担当の方はご苦労様です。)

おまけー3:学生時代にドッキリ系の仕掛けのために「ばれないように変装してくるように」
と指示したところ、仮装してきたH君のその後の人生が気になる。

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