Vol.742「反省。また、反省」(メールマガジン「人事の目」より) 

反省からの学びをすぐに活かせる人を尊敬しています。

こう見えてよく失敗します。失敗しないように見えるらしいのですが、そんなことは
ありません。失敗の塊のようなものです。失敗する度にかなり反省します。繰り返さない
ようにしようと心に誓います。それにも関わらず、同じような失敗をしてしまいます。

さすがに、あまりのアホさに落ち込みます。仕事でONのときには落ち込んでいる様子を
外に出さないように振舞う訓練をしていますので、まあバレませんが、失敗を繰り返す
度にかなり落ち込みます。

“思い込み”で進めて後になって間違いであることが判明する。よくある失敗はこれです。
仕事のときは違います。周到に分析し、いろいろなケースを想定して準備し、対応します。
ただ、ことテーマが自分に関わることだとダメです。この失敗を繰り返す傾向にあります。
結果的に自分に近い人ほど迷惑を被ることになります。本当に申し訳ないと思っています。

私の周囲に似たような行動パターンの人がいます。完全無欠に見えて、こと自分に関わる
ことだと、あらま、というような抜けがあります。思いました。この人を分析することで
自分の活路が見いだせるのではないか、と。

実験してみました。彼が一緒に仕事をする人が関わる案件と彼自身が関わる案件で、
必要な情報をわざと不十分に伝えてみました。一緒に仕事をする人が関わる案件については、
すぐにいろいろ確認をしてきました。一方で自分が関わることについては「了解です。」
で終わりでした。想定通りの反応でした。

この彼がなぜ自分事になると、抜け漏れを繰り返すのか・・・。「根拠のない自信」の
せいだと思いました。なんとかなると思っているのでしょう。過去において、なんとか
ならなかったことがあったはずなのですが、その事は忘れています。このため
“なんとかなるさ”で不用意にいろいろなことに手を出したり、準備をしなかったり
するのです。

このフィードバックをしたところ、“そうだと思う”とのこと。
しかし、うむむ。冷静に考えるとまさに自分のことです。

根拠のない自信は時に有効です。特に誰もやったことがないこと、難しそうなことに
チャレンジするときには、根拠のない自信がないとなかなか踏み出せないものです。
私が難しい案件や会社の再生に飛び込めたのは、これが幸いしたのだろうと思います。

そうはいっても、周囲の人に迷惑をかけるのはいけません。しかし、これは気質的な
ことなのでなかなか変えられません。どんなことであっても、人に迷惑をかける
可能性を意識して、仕事のときのように、適度な緊張感をもって臨むしかありません。

言い訳ですが、オランダ大使館時代のA公使の影響もあると思います。この人はすごい
仕事人でした。切れ味抜群。仕事となると妥協しません。すごいなーと畏敬の念をもって
接していました。ある時、この人が「僕ね、家の電球を取り換えることができないんだ。」
とポツリ。急になんだか人間味を感じてファンになりました。このときから“仕事はできるが、
つまらないことができない”が魅力的に感じてしまいました。
これが失敗を繰り返す自分の免罪符になっていたにちがいありません。

公使の奥様があるとき「うちの主人ほど使えない人はいない」と発言されたことを
思い出しました。それも、彼の人間味をかもしだす魅力的なコメントだと思っていましたが、
完全に勘違いだっだっと思います。

ということで、これを読んで、自分もやばいと思った方へ。“反省”しましょう。

おまけー1:NHKのおはよう日本のおはBiz「カイシャインの掟」“新入社員への心得」です。
NHKカイシャインの掟

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