Vol.789「在宅勤務のあり方」(メールマガジン「人事の目」より)

さすがに、ここのところ「在宅勤務」モードですよね。やってみて、どうですか。

「コロナ禍」の今後は全く見えない状況です。GW明けまでには終息するのか、半年以上
続いてしまうのか。ただ、間違いなく言えることは、アフター・コロナになった頃には、
リモートワークが相応に標準化するでしょう。なにしろ4年に一度くらいのペースで
感染症問題が起きています。経営としては、今回の学びから、一つの働き方として
「リモートワーク」をビルトインするのが普通の対応になります。
まさに「リモア(リモートワーク)時代」の到来です。

ただ、今は急に在宅勤務を強いられているため、“導入痛”があります。世界的に
「在宅勤務」によるDV、虐待、“コロナ離婚”問題が浮上していますね。在宅勤務による
ストレスがその原因でしょう。

そもそも家は職場ではありません。その環境を整えることなく、仕事を持ち込めば、家に
負担がかかります。全員にストレスが溜まるのは当然です。準備をする暇もない中で、
家で仕事をせざるを得ない状況になったという方も少なくないでしょう。では、どうすべきか。

仕事そのものを考えると、家に相応のWi-Fi環境を設定する。これは基本です。モバイル
ルーターでもよいのですが、リモート会議が多い方は固定のWi-Fiを引くことをお薦めします。
また、イヤフォンやヘッドフォンを使用して音漏れしないようにする、ピンマイクを使用して
声を張らなくても通話できるようにしましょう。

ITインフラよりも考えるべきは家人(配偶者、子供、親、同居人)とのコミュニケーションです。
職場で当たり前のようにやっていたことを、家でもやるのです。ここを忘れている人が
多いのではないでしょうか。

まずやるべきことは、仕事のスケジュールを共有すること。例えば、何時から何時までが
ZOOM会議、何時から何時は集中作業。いつが空いているのか。これらを共有しましょう。
全員が見えるところに、一日のスケジュールを貼りだすのが良いでしょう。その上で
前日にスケジュールの確認をしましょう。それがあれば、家の中で同じく在宅勤務を
している人がいた場合に相互に調整もできます。複数の個室がある場合はさておき、
リビングで2つのZOOM会議をやると集中できません。

一番いけないのは、仕事なんだから家人は協力するのが当たり前、という考えでいることです。
家事も仕事です。ジャンルが違うだけです。むしろ、家の中では家事が主。在宅勤務が副です。

さらに、そのスケジュールの中に「家事」の時間を組み込めるといいですね。30分でいいと
思います。在宅勤務中は9時から5時は勤務時間だから家のことをしてはいけない、
なんて思っていたら在宅勤務はできません。ふだん家にいない人がいるので家事が
増えているはずです。それをダメとする会社は在宅勤務の意味がわかっていません。

それと、自分自身の「心の乱れ」に注意を。適度な運動と睡眠。日に当たる。笑う。
最後の「笑う」は特に重要です。しかめっ面の人ばかりのZOOM会議でソプラノリコーダーを
吹いてみました。ZOOM会議でよくある、“聞こえますかー?”でピーヒョロロと。結構笑えます。

アフター・コロナに備えて、在宅勤務の環境、あり方を整えましょう。


おまけー1:4月10日発売の「The 21」の僕の写真が笑えます。(5、6年前の写真だと思います。) 

おまけー2:「ルーズベルトゲーム」(日曜劇場で放映)のメインテーマ(服部隆之さん作曲)が
今の状況をすごく表現しています。オープニングは同じテーマが12小節繰り返されます。
先行きが不透明な感じです。その後、苦しい感じが続きます。ただ、3分30秒くらいのところから
長調に転じていきます。ここがいいです。いよいよ逆転!ムードになります。

実際の世の中も早く“3分30秒に達するとよいのですが。

https://www.tbs.co.jp/ROOSEVELT_GAME/

 

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