Vol.441 ぐりぐり

やることがたくさんあるとき。しかも、「しめきりランプ」がいくつもチカチカしているとき。

ジリジリします。地に足がつかない感じになってきます。つまらないことで時間を浪費すると

焦ってきます。

 

私はこんな状態を”ぐりぐり”と称しています。

 

“ぐりぐり”に陥ったとき。

 

つい身近な部下や家族にあたりがちです。しかしこれ、周囲からするといい迷惑です。

良かれと思って声をかけているのに変に絡まれる。”さわらぬ神にたたりなし”。

放っておこうと思うのが自然です。

 

さらには、”ぐりぐり”の結果、なんらかのしわ寄せがどこかに生じ、その結果、周囲で

迷惑を被る人がでます。

 

これが繰り返されると、その”ぐりぐりマン”は”仲間”をなくします。 (+_+) 

 

“ぐりぐり”になりがちな方へ。 「To do list」を書きましょう。実際のところ、

何から手をつけるべきか。時間の使い方の優先順位づけのために有効です。特にやる事が

満載で気持ちが滅入りそうなときは、このリストを書くだけでスッキリします。

 

「そうは言ってもリストを書く時間が惜しい・・・。」

 

よくわかります。但し、リストづくりはせいぜい15分です。頭の中で締切ランプがチカチカ

しているものだけを書き出せばいいので、そんなに時間はかかりません。逆に言うとそれ以上

時間をかけてはいけません。

 

書き始めると、あれもこれも・・・と出てくるものですが、まあ、考えてから出てくる項目は

緊急度・優先度ともに低いはずなので、それはとりあえず無視。15分以内に出てくるものに

フォーカスしましょう。それらを一覧化するだけで気分的には効果がありますし、

“ぐりぐり”から脱する第一歩になります。

 

この”ぐりぐり”状態になる主たる原因。これはシンプルです。

「自分の時間の配分計画のミス」に他なりません。不測事態が原因ということもあると思いますが、不測事態は起きるもの。それを見込んで計画していないのが悪いので、結局は自分が悪いことになります。

 

私自身、やるべきことを詰め込みがちの傾向があるので、気をつけないとすぐに”ぐりぐり”になります。これで過去に痛い想いを何度かしているので、そうならないように、”ぐりぐり”の気配が現れたときには、すかさずリストを書くようにしています。

 

リストを書き、自分のスケジュールを眺め、どの時間帯をつかってこのリストを処理するか考えます。

これを”キャッチアップ”といいます。

 

キャッチアップを始めて、どうにもならないとわかったときにはスケジュールの変更を試みます。

さもなくはリストの項目を誰かにお願いするか、その項目をあきらめます。このプロセスが45分程度です。

 

“ぐりぐり”になりそうになったら、15分のリストづくりと45分のキャッチアップ。1時間です。

1時間でいいので、いつもよりも1時間早く起きてやってみましょう。

これで本格的な”ぐりぐり”にならずに済みます。

 

さて、この改めてこのリストを眺めて、そこに仕事以外の項目があるかどうか見てみてください。

 

(仕事が忙しくて、”ぐりぐり”になりそうなのに仕事以外の項目が入るわけがないじゃない。)

 

ごもっとも。しかし、その「仕事>仕事以外のこと」という暗黙的な前提を見直しませんか。

そうでないと確実にワークライフバランスが崩れます。

 

ワークライフバランスとは”仕事と生活の調和”と訳されています。内閣府ではこれを

「仕事と生活の調和」とし、それが実現した社会について次のように説明しています。

 

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、

家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

 

なかなか良い定義だと思います。これが実現する人生は素晴らしいと思います。

 

だからこそ、日ごろぐりぐりになりがちな忙しい人ほど「To do list」の中に仕事以外のことを

入れるべきだと思うのです。仕事以外のことを軽んじているわけではないとしても、実際に

そのために時間を割いていないと、結果としては”軽んじている”と同じことになってしまいます。

 

リストに仕事以外の大事なこともいれましょう。(自戒を込めて)

 

 

おまけー1:ちなみに私の直近のリストには、”映画「鈴木先生」「渾身」を観に行く”が入っています。

 

おまけー2:レ・ミゼラブルにはまった方へ:おすすめ動画。これスゴイです。

http://www.youtube.com/watch?v=R9IWAxSpgKA

 

おまけー3:来週火曜日の日経産業新聞の「ベンチャー経営虎の巻」(連載中)をぜひご覧ください。

最近の気づきを書いてみました。

 

 

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