トランプ大統領誕生。正直驚きました。従来の“常識的判断”が変わってきましたね。
イギリスのEU脱退、フィリピンの大統領選でもその波を感じていましたが、やはり、
という感じです。今後、同様の動きが世界中で起きるだろうと思います。
歴史を紐解くと、説明不能だが世界のどこかで同じようなことがほぼ同時期に起きている、
とある識者の方から聞いたことがあります。そういう時期なのだと思います。
そう考えると“国”という概念を変えつつある「IS」の動きもこの一環ですね。
これらの事象について単純に良し悪しは語れませんし、評論家的な見解をするほどの
情報を持ち合わせておりません。しかしながら、これらの動きは「当たり前だった
ことが当たり前でなくなる」という現象だと思っています。リーダーたるもの、
“当たり前”に甘んじず、その本質を見極める姿勢が求められますね。
「当たり前だったことが当たり前でなくなる」。これを引き起こしているのは
「既存の仕組みの爆発」です。
世の中は仕組みがあるので便利になります。あまり考えることなく、その仕組みに
乗っかっていけば物事が進みます。ですから仕組みは“ありがたい”ものです。
その“ありがたい”仕組みも環境の変化に応じて変えていくべきなのですが、
仕組みをコントロールする側が既得権を守ろうとして変えることを拒んだり、
変えることだけを目的に目先の改訂を行い、仕組みの本質的価値が棄損したり、
仕組みに乗ることができない新たな層が生まれてきたりすると、“ガス”が溜まり、
ある時点で爆発します。
先日の地球温暖化対策の「パリ協定」はこれまでとは異なり先進国も発展途上国も
同様にCO2排出を制限していこうという取り組みです。良い試みと思います。しかし、
これを発展途上国の一部の人たちは先進国のエゴと解釈する可能性があると思います。
そうなると、そこにガスが溜まります。
シリア難民問題もそうです。ガスが溜まっています。日本においても貧困問題、
保育園問題、安保問題などなどあちこちでガスが溜まってきています。本当の意味での
“ガス解消”を図りませんと日本でも“トランプ現象“が起きるでしょう。
大企業でも同じことが言えます。大企業は「仕組み」で動いていますので。
企業の中では革命的な爆発は起こりにくいですが、ガスが溜まると、
じわじわとダメになります。企業の“体幹”が弱り、石灰化し、
気が付くと何をやっても業績が上がらないという状態になります。
先日来、仲間がとある大企業との取引でとても嫌な思いをしています。仕事の開始に
あたってメールで発注しているにもかかわらず、正式な契約書がないからという理由で
3か月働かせた後に一方的にキャンセルの通知をしてきました。内情を聞くと、
本来は発注権限のない人間だったとのこと。それを上司から咎められたので
キャンセルを通知してきたというものです。
正式な契約書を締結せずに仕事をし続けたことは、その仲間の非です。
よって話し合いで本件を処理しようとしたところ、その担当者から“自分と一緒に
上司を説得するための材料を出してほしい”、“ここでその上司の心象を悪くすると
今後の仕事の発注に影響がある”と言ってきました。
ひどい話です。
この会社のことを良く知る数名に話を聞いてみましたが同様の思いをさせられたことが
多々あるようです。個人の問題のようですが、風土の問題ですね。
こういう会社はいずれ内部崩壊します。
大企業という「仕組み」の中にいますと、判断軸が上司の評価/保身になりがちです。
そういう人間が生まれてくる土壌があるということはガスがたまっている証拠です。
この話を聞いた私にもガスが溜まりました。(爆発準備中です。)
「当たり前だったことが当たり前でなくなる」。それに気づいていながら放置しておくと、
いずれ「革命的な爆発」をするか内面が腐ります。そうならないように自らの目を澄まし、
手を打ちましょう。
おまけー1:本文で書いた「大会社の嫌な体験」について話を聞きたいなあと思っていた
人がバッタリ現れました!しかも、「琵琶湖のほとりに!」 その方も私の意見を
聞きたいことがあったとのこと。これぞシンクロニシティ!
おまけー2:M原駅の売店でのこと。108円だったので、110円だしたところ、
レジのおばちゃんが “お釣りいる?” “は?”(なんだ?)
“お釣りいる? 2円いる?”
“いや、い・いりません” (このパターンは初めてだ)
おまけー3:長年の同僚のTさんが断食道場でダイエットすると言っているので、
忘年会(Before)と新年会(After)でココリコ遠藤さんの“ホホホイ”を
やってもらいたいとお願いしたところです。