Vol.648 勢い

世界卓球、ご覧になっていましたか。日本勢大活躍でしたね。中でも13歳の張本選手の

活躍はワクワクしましたね。「チョレイ!」は卓球おじさんの間で流行りそうです。

 

張本選手には「勢い」がありました。「勢い」があったから、格上の選手を次々に

撃できたのだと思います。大関に昇進した力士の高安についても「勢いがある」という

コメントがありました。書道や絵画の世界でも「勢い」があるという評価をよく聞きます。

 

「勢い」 これがあると10の力が20、30になります。

 

人は「勢い」に気押され、「勢い」に惹きつけられます。「勢い」はスポーツの世界に

限りません。ビジネスの世界でも同じです。「勢い」がその人の提案を実現させます。

 

多くの物事はやってみないとわかりません。非の打ちどころがない良い提案であっても

、必ずしもうまくいくわけではありません。うまくいくかどうかは、提案の当事者に

「勢い」があるかどうか、その「勢い」に影響されて、その人の想い(提案)を

実現させてやろうと思う人がどれだけ生まれるか。この2点にかかっていると思います。

 

「勢い」は“何かに向けて無心で全力を尽くしているときに生まれるもの”だと思います。

心理学者のミハイ・チクセントミハイさんが提唱されている“フロー状態”になり、

そこに達成に向けた熱量が加わると出てくるものではないかと思っています。

 

「勢い」は若者のものと思われがちですが、そんなことはないと思います。シニアは

「勢い」を自ら制御しているだけだと思います。結果を意識したり、相手の腹の内を

探ったり、場合によっては“その場しのぎ”をしたり・・・。経験による学習効果

なのですが、それらが災いするので「勢い」が生まれにくくなっているのです。

 

しかし、そんなことを考える余裕もないくらい没入して課題に向かえば「勢い」は

生まれます。年齢関係ありません。

 

一方で若者が誤解しがちなことですが、熱っぽく語ることが「勢い」を生むのでは

ありません。むしろ、その場の体感温度を超える熱さがあると、暑苦しさ”を生みます。

寡黙であっても、その姿から「勢い」は感じられるものです。

 

自分の行動から「勢い」が消えていると思っている方へ。

 

いったん、自分をリセットして、無心で取り組める好きなことを思う存分やりましょう。

それが見つかれない場合には誰かの「勢い」を加速させる役割をしましょう。

「勢い」の炎が再点火しますよ。(このどちらもやらなくなると“老けます”。)

 

リセットの仕方は人それぞれですが、手軽なやり方はこれです。時間の余裕をもって、

誰にも見せないことを前提に自分が考えていること・実現したいことを存分に書く

(PCに向かって)こと。これで頭の中で整理されリセットできると思います。

(海辺でビールの方が理想的ですが。)

 

 

卓球話に戻ります。中国の王者、丁寧選手はアジア選手権で平野選手の「勢い」にやられましたが、

今回は違いましたね。「勢い」を飲み込む風格。すごい気合でした。

 

シニアのみなさんへ。「勢い」のある若手社員に接するときには気押されることなく、

飲み込みましょう。

 

 

おまけー1:木曜日の未明にお腹がえらく痛くなり、夜間の救急病院へ転がり込みました。

胆のう炎の発作とのこと。いやー、参りました。その後、入院となり絶食生活となりました・・・

25年ぶりの入院。これもリセットの機会と観念して休むことにしました。

 

おまけー2:それにしてもドクターヘリも到着するような救急病院なので、夜間受付で悶絶しながら

待っていたところ、「酔っ払いの事故」「頭から血を流す人」「憔悴しきった付き添いの女性」など

次々に登場。ドラマです。

 

おまけー3:酔っぱらってころんで頭から血を出している人が最悪。こっちは悶絶しているのに、

何度も話かけてくる。

 

「あの、僕の携帯知りませんか?」

「・・・高橋さんですよね?」

 

挙句の果てに

 

「どこか具合悪いんすか?」 

 

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