歴代ワーストの視聴率スタートのようですが、これがなかなかおもしろい。第一話こそ
見損じましたが、その後は録画して欠かさず見ています。「松下村塾」を主宰していた
吉田松陰の妹の文が主人公のドラマです。
視聴率が振るわないのは、固定の「大河ドラマ」ファン目線からすると、構成や演出が
ホームドラマ仕立てでいかにも軽いということなのでしょう。しかし、私のように固定の
「大河ドラマ」の目線で見ていない人間にとっては十分見応えがあります。
固定客に迎合していると安全。しかし、新規顧客は来ない。新たな挑戦をすると固定客の
一部を失うかもしれないが、新たな顧客が増える可能性が生まれる。“負けない戦略”では
なく、“勝つ戦略”に舵を切ったNHKの大河ドラマスタッフに拍手です。
さて、件の「花燃ゆ」。伊勢谷友介演ずる吉田松陰がいいですね。彼が凛とした表情で、
高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文ら後の日本史に影響を与えることになる塾生たちに
問いかけます。「君の志は何ですか?」
この率直な問いかけから、迷いや諦めから“やさぐれていた”若者たちが自分を見つめ、
真剣に「学び」に向かっていきます。
「志を立ててもって万事の源となす(志を立てることが、すべての源となる)」です。
そうなのです。自分の志は何か。ここを自覚せずに毎日を過ごしていますと、“来た球を
打つ”、フローの人生になってしまいます。忙しく働いているが自分がないという毎日の
繰り返しになります。この生き方を否定するものではありません。それで良ければ何ら
問題ありません。
但し、“なんだかなー”と思っている人、“不満が多い人”、“こんなはずじゃなかった・・
と思っている人”には、改めて自分の志は何かと問いかけるところから始めることを
おススメします。
自分の志はこれ。だからこれに力を注いでいる。この自覚をすると変わります。
それが自分の軸になります。
この志は進化・発展していくものだと思います。私は、30歳くらいの頃に当時勤めていた
京王プラザホテルの社員食堂で色とりどりのユニフォームに身を包んだ社員、パート、
配膳会の人たちが15分程度の時間で食事をする姿を見て、“この人たちを幸せにしたい”と
強く思いました。ポーン!という感じで思いました。
それが仕事をしていく上での「志」を実感した最初です。その後、役割や立場は変わりましたが、
一緒に働くヒトたちを幸せにしたいという想いがずっと底辺にありました。コンサルタントの
立ち位置でお客様に接するときもそう。お客様の課題解決のお手伝いをして、このお客様を
幸せにしたいという想いから仕事をしてきました。
先週も書きましたが、Indigo Blueの立ち上げ時に「多くの人の働く時間、学ぶ時間、
遊ぶ時間をかけがえのないものにしたい」と掲げました。これもこの志からです。
最近、ヒトが成長する「場」を創りたいと強く思っています。デキなかったことがデキるよう
になる。今までよりも前向きな気持ちで物事に接するようになる・・・。これらを実感して
もらえるような「場」を創りたいと思っています。これも同じ志からのものです。
「体験型ケーススタディ:Organization Theater」を開発したのもそう。
最近ではアービンジャーの「箱」の考え方を参考に「Chemistry Change」なるプログラムを
創ったのもそう。同じような志をもった人たちを口説いて一緒にやるのもそう。
これから発表する企画もそ。別の会社のPATHで考えていることもそう。PATHは新たなマーケット
の創出を企画していますが、そこで働くヒトにとっては明らかに「成長の場」になるはずです。
名倉智子 さんの志は何ですか?
おまけー1:「花燃ゆ」で高杉晋作役の高良健吾さんは「白洲次郎」で伊勢谷友介さんが演じた
白洲次郎の青年期を演じていました。伊勢谷さんと言えば「龍馬伝」で高杉晋作役を演じていました。
ただのトリビアですが。
おまけー2:Indigo Blueでのお昼を食べながらの打ち合わせで、Hさん、Tさん、Yさんと「なか卯」の
丼を注文することに。総額2080円でしたが、じゃんけんで勝った人から右端の金額を払うのはどうかと
Yさんが提案。
多くの方を幸せにしたい私が2000円払うことになったのは、天の導きか、Yさんの策略か。
おまけー3:某韓国料理店(店員は全員韓国人)で「ウコン茶」を頼んだところ、出てきたのは
「コーン茶」。このままだと「ウコン茶」が出てこない。これはメニューのネーミングに問題あり、
として「とうもろこし茶」に変えてはどうかと提案したところ、誰も「とうもろこし」と発音できず。