Vol.806「”なんとかなるさ”と自信」(メールマガジン「人事の目」より)

自分で自分のキャパシティを決めてしまっている人がいますよね。できるはずなのに
指名されないとやらない。指名されたとしても、尻込みしてしまう。惜しいなあ、
という人材です。

先日、ある人にこういうフィードバックをしました。オンラインによるOrganization
theater(ROT)の後のフィードバックです。

“勝てる勝負しかしないように見えます。プロ野球で活躍できるだけの実力がありながら、
草野球に甘んじているような感じです。実にもったいない。昔からそうですか?”

思い当たる節がある、と話してくれたのは小学生時代の水泳の級認定のことでした。
10メートル泳げたら5級、25メートル泳げたら4級という認定試験の日。4級を受けるか、
5級を受けるか、迷ったそうです。10メートルは確実に泳げるが、25メートルは休まずに
泳いだことはない。(泳げそうな気はするが・・・)結局、5級の試験を受けることに
したそうです。試験の本番では、10メートルを越えて25メートル泳ぎ切り、
特別に4級認定してもらったと。やれるかどうかわからない。不安要素がある場合には
チャレンジしないことを選択した最初の記憶だそうです。

一方でどんどんチャレンジする人もいまよね。何か新しいことに遭遇すると、まずは
やってみようとなる人です。私もどちらかというとこっちです。まあ、こういうタイプは
客観的にみると“アホ”です。後先考えない行動をしがちです。私の小学生時代は、
出来もしないのに“大車輪をやる!”と公言し、大怪我をしたこと、近所の猛犬退治に
出かけて大敗したこと、“ろくむし“というゲームでオニが投げているボールを
キャッチして学校の外に投げるという新技をくりだし職員室で怒られる等々・・・。

まあ、ずいぶんいろんなことをやらかしました。根拠のない自信がそこにあったと
思います。(根拠のない自信に基づくいけいけ人生は痛い想いをすることも多く、
さすがに学習しました。今ではダウンサイドリスクから考える人にアドバイスを求め、
バランスをとっています。)

さて、自信にはそもそも根拠はないのです。ただ、やったことがないことにチャレンジ
するときに背中を押してくれるのが自信です。自信があれば、大丈夫かな・・・ではなく、
なんとかなるさ・・と思います。この“なんとかなるさ”という気持ち。コロナ禍の中で
“新たな方程式”を考え、それを実践する際に必要となります。もちろん、綿密な検討、
計画をした上ですが、最後の最後には“なんとかなるさ”という気持ちが助けになります。

“自信”に不安がある方へ。ちょっとしたことで“自信”を獲得できるやり方があります。
なんでもいいのですが、自分のルーティンに何かを加える、これをやってみてください。
朝1時間早く起きて何かをする。これを継続してみてください。しばらくすると
目に見えない自信の“種”を感ずるはずです。(何らかの理由で自信を失った人にも有効です。)

自信の“種”が芽生えてくれば自分のキャパシティの伸びしろを試してみたくなるはずです。


おまけー1:「今日から俺は!」 そのあまりのくだらなさが気に入って、
huluに入ってしまいました。今井という番長がいるのですが、なかなかいいキャラです。

おまけー2:日曜日の夜、向いのマンションのベランダで“倍返しだ!”と
比較的大きな声の男性あり。半沢直樹になり切ったか。(今晩も出るか?)

おまけー3:6月29日に開催した六本木アカデミーとの共同セミナーの
ダイジェスト映像ができました。

https://youtu.be/6cSoE-iTEXM

 

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