Vol.312 リーダーの資質?

CCC退任まであと数日となりました。ここのところ毎晩飲み会です。(笑)

社内外のいろいろな方々が各種各様に企画してくれています。
ありがたい限りです。
昨晩参加した会には80名近い方が集まってくれました!

それにしても飲み会の幹事というもの。これはなかなか大変です。

お店の選択からしてなかなか決まりません。
いろいろなことを言う輩が必ずいます。
自分の馴染みの店を主張するヒトや、自分が行きたいお店を推すヒト・・・。
なにしろ、みんなわがままです。文句は言うが代案を出さない、
こんなヒトがたくさんいます。

会費を決めるときもひと悶着。「会費制?」「7000円!高すぎる。」
「3000円・・・安過ぎんじゃない?」「男子と女子と同じ会費?」
「飲むヒトと飲まないヒトで同じ会費?」・・・。

日程決めも神経を使います。誰と誰が来れない。
翌日に重要な商談が・・・会議が・・・。
全員にとって都合のよい日などありません。

やっとのことで日程を決めたとしても、その後のフォローを忘れると
エライことになります。少なくても一定の人数が集まってもらわないと困るわけです。
その人数を欠くと自腹にもなりかねませんから。

当日のメニュー選びも一筋縄ではいきません。飲み放題にした方がいいのか、
それとも食べ物を充実させた方がいいのか。
参加メンバーの顔を思い浮かべながら決めておかないと、
当日クレームの嵐になります。

構成にも気を使います。宴会が2時間だとして、
何の企画もなくただ飲みと話でいいのか、
クイズ大会とか抽選とかなんらかのイベントを仕込んだ方がいいのか。
座り方も自由でいいのか、ある程度配慮すべきか・・・

セクハラ系に行くヒトがいたら注意しなければなりませんし、
ゲロゲロになっているヒトがいたら介抱しなければなりません。

追加注文があったとしても予算内に納めなくちゃいけません。
帰りには飲み会に参加したみんなが元気になって散会する。
そういう飲み会にしなければなりません、まこと幹事は大変です。

これって、組織のリーダーがしなければならないことに似ていませんか?

お店の場所選びは「組織の方向性」、会費は「予算」。
日程選びは「選択と意思決定」。
日程のフォローは「周知徹底」。当日のメニュー、座り方は「戦術」。

宴会の構成と配慮は「組織マネジメント」。セクハラ退治やゲロゲロ介抱は
人事。追加注文は臨機応変な対応。予算内で納めてみなを元気にするのは
マネジメントそのもの。

かように、リーダーとは「飲み会の幹事」みたいなものなのです。

幹事が大変なのは「参加者の顔」と「予算」の両方を満足させてようと
頑張っているからです。
幹事が「王様」の宴会はつまんないですよね。
王様幹事は「予算」には気を使うかもしれませんが、
「参加者の顔」への意識がありません。

そもそも、幹事に気を使う宴会に参加したいと思いますか?

参加するとしても、仕方なくの参加ですよね。早く終わって欲しい。
できれば次は参加したくない。それが本音でしょう。となりのコーナーで
楽しそうに見える宴会があると「いいなあ」と思います。
これは「転職活動」の始まりです。

新業態へのチャレンジ、構造改革、危機的状況からの脱出・・・。
こうした局面においては、多少強引な幹事のスタイルでやらないと進みません。
なにしろ、飲み会に行きたくないという連中が多い中での
企画になりますから。

強引なスタイルであったとしても、その幹事が「参加者の顔」と「予算」の
両方にちゃんと気を配るのは当たり前。そうでないと難局を乗り越えた時点で
“終わり”になります。続くものではありません。

CCC関係者には幹事が上手いヒトがたくさんいます。将来が楽しみです。

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おまけー1:四谷のホテルから猛スピードで出たタクシー。
なかには「LOVEなんちゃら」と書いてある紙をもったおばさまたちが3人。

「あれはね。”あんた、あの車追いなさいよ。”ですよ。」

と僕のタクシーの運転手さん。
某韓国スターを成田空港まで追いかけるのだそうです。

「そう言われてもねー、BMWを追いかけるのは無理ですわ。」

おまけー2:ピンクパンサー2という映画を知っていますか?

犯人を追うクルーゾー警部がタクシーに乗り込み「あいつを追え!」と指示します。
それを聞いた運転手が、慌てて車を降りて追いかけ始めるというシーンがあります。

映画の途中で、この運転手がぜいぜい言いながら、なんどか画面を横切ります。 
14歳のときに新宿の映画館で観た映画ですが、とてもおもしろいシーンだったので
未だに覚えています。

おまけー3:そう言えば25年ほど前に両国駅前で追いかけられたことがあります。

「ごちそうさま」と吉野家を出て、テクテク歩いていたら、すごい勢いで走ってくる
ヒトがいます。なんだ、なんだ!?とこっちも走ったところ、
相手も必死に追いかけてきます。

ますますやばいと思って必死に走っていくと、遠くで「お金―」という声が。

お金払うのを忘れてたようです。

 

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