Vol.749「中間管理職の呪縛」(メールマガジン「人事の目」より)

職業“中間管理職”。大企業に勤める優秀なアラフォーの方々にこの傾向がみられます。
惜しい!(飼いならされてはいけません。中間管理職の呪縛を解き放て!)

この人たちに共通する特徴があります。

・分析が得意です
・傾聴できます
・資料にまとめるのがうまいです
・フレーム思考を使いこなしています

ただし、

・コンフリクトのある中で決定的な発言をしません
・自分はこうしたい、と強く主張することはありません
(反対意見があると引き下がります)

極めて優秀なスタッフになっています。おそらく、今の組織の中で力のある誰かにとって
使いやすい・便利な人なのだろうと思います。力がある誰かの評価が高いので昇進・昇格は
早めにします。ただ、上位職になっても、やっていることは変わりません。力のある誰かの
スタッフです。

この環境で長く仕事をしてしまいますと、“自分の意思”を出すことを忘れます。
選択肢をたくさん出すことはできます。しかし“自分がどうしたい”がわからなくなって
しまうのです。

こういう育ちをした人が、“力がある”ポジションに就くと“お代官上司”になりがちです。

“お代官上司”とは「上げてきなさい。」と提案を下に求める上司のことです。自分で課題を
発見するのではなく、下にそれをさせ、出てきた案にダメ出しをします。一見、部下に仕事を
させる良い上司のように思えますが、会社のためにはなりません。上のポジションだからこそ
持てる目線からの課題発見やその立場やネットワークを生かした提案が出てこなくなります。
結果として会社全体の目線も下がっていきます。

大企業で執行役員がたくさんいる会社では、どうしても調整事が多くなります。説明する
相手が増えます。よって資料づくりにかける時間も膨大になります。優秀な人材は誰かの
スタッフとしてこの非生産的な役割を担わされがちです。しかし、それを長くやらせて
しまうと、優秀なスタッフ→お代官上司になりがちです。(または離職します。)

優秀で使いやすい人がいたら、長くその仕事をさせずに小さくてもいいのでリーダーシップを
求められる役割を担わせましょう。それを意識的にやっていきませんと、次世代リーダーが
育ちませんし、会社も衰退します。

先日某企業で2日版のOTを行いました。初日は全員が「優秀なスタッフ」でした。
が、時間の経過とともに、“忘れていた”自分が表出し始め、2日目には非常に良い展開と
なったチームがありました。これは嬉しい限りです。大丈夫。まだ固まっていません。

問題は現実の世界に戻ったときに、“自分”がいなくならないように意識できるかどうか。
役割上、“自分”を出しにくいとしても、忘れてはいけません。


おまけー1:「立川駅改札」で待ち合わせをしました。これ以上の情報はありません。
立川駅に着いて、なんと改札が5つあることを発見。

約束の時刻に私以外の4名は同じ改札にいました。なぜだ!?

おまけー2:見逃しTV番組を見れる無料アプリ「Tver」いいですね。
リアルタイムにはまず見れないので。

https://tver.jp/info/about.html (しかし、ますます視聴率の意味がなくなりますね。)

おまけー3:柴犬の絵と「柴田です」と書いたバッチをつけて一日過ごしましたが、
みな「秋田犬ですね。」8人目「秋田犬ですね。面倒くさくなったので「そう」と答えたら、
「なんだ。柴田さんで、柴犬だったらおもしろいのに。」
(これは絵が悪いのか。うかつに“そう”と言ったのが悪いのか。)

 

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