対話型スピーカーの発売が発表されました。ますますAIの存在が身近になりますね。
こうなると早い。いろいろな方面にどんどん展開していくでしょう。職場でもそうです。
気がついたら当たり前のようにAIを搭載した“ロボット”や“システム”が身近に
なるはずです。
「働き方改革」はこの文脈でとらえるべきことだと思います。一部に「働き方改革」を
残業規制のようにとらえている向きがありますが、それは主客逆転の話です。
「働き方改革」がなされた結果、働いている人たちにとって、自由に使える時間が増える。
その“自由な時間”をどう使うのか、あるいは使えるのか”、
ここが論点だと私は考えています。
この背景に、このAIを搭載した“ロボット”“システム”の存在があります。
かつて工場内にロボットが導入され、手作業が自動化されました。それと同じことが
ホワイトカラーの現場でも起きるでしょう。経費精算、会議室予約、日報管理などは
わかりやすい例です。それ以外にも「入力」「分析」「整理・分析」「定例レポート作成」
という展開のものは自動化されることでしょう。そうなると、このAI技術をツールとして
使う側にいないと“失業”します。やることがなくなりますから。
“AIでできないこと”とネットで検索するといろいろな記事がヒットします。
その中にアメリカの調査期間が既存の職業の20年後における生存率を割り出した
調査データがありました。
現在の職業が20年後に機械に奪われる可能性の一覧。
プログラマー: 48.1%
家政婦: 68.8%
ウェイター/ウェイトレス: 93.7%
バーテン: 76.8%
調理師: 96.3%
経理: 97.6%
経理部長:6.9%
面白いのは、経理の担当者の仕事がなくなる可能性が97.6%に対して、経理部長という
仕事がなくなる可能性が6.9%にとどまっていることです。つまり、リーダーシップを
発揮したり、人のマネジメントに関わる仕事はなくならないだろうということでした。
別の記事ではこれに加えて「クリエイティビティ」も人間ならではのこととして
指摘されています。
そうなると、創意工夫、人に対しての働きかけに関するスキルとその経験が、
これから最も大切なことになります。その意識をもって自分の仕事のスタイルを変えていくこと、
これが「働き方改革」の本質ではないかと思っています。
柴田としてはIndigoblueを通じてこの変革のための支援をしたいと思っています。
人への働き賭けに関するスキルとその経験が問われれば問われるほど、ますます
「OT:体験型ケーススタディ」的なプログラムが必要になるでしょう。
OTは少人数向けのプログラムで1泊2日が基本です。もっともっと多様なケースを
用意していかないといけないと思っていますが、一方で多くの人が簡単に
「OT的、つまり体験・体感しながら学べる仕組み」を開発して世の中に提供していくことが
求められていると思っています。
この構想を早ければ年明けには発表したいと思っています。まずは「人のマネジメント」の
「困りごと」について、疑似経験プログラムを通じて対応力を鍛えるためのツールを
開発したいと思っています。
お願いこと:
「人事の目」の読者で管理職の方の「困った部下のエピソード」を募集します。
どんな部下の対応にみなさん頭を悩ませているのか。匿名情報でもちろん良いのですが、
困りごとをお知らせください。お力添えいただいた方々にはツール開発時に「協力者」
としてお名前を掲示します。
このメルマガへの返信で構いませんので、“こんな部下に困っている!”というエピソードを
お寄せください。お力添えに感謝します。
おまけ:先日、某地下鉄で両脇の男性があまりに臭く、うむむ、と思って、さりげなく
反対側の空いた場所に移動したところ、目の前が超ミニの女性。移動直後に目が合い、
スカートを直されました。この女性、その後もなんどもスカートを直し、そのたびに
こちらを睨みます・・・。なんとも不条理な展開。
おススメコーナー:品川で展開中の「FUERZA BRUTA(フエルザ・ルータ)」にご招待いただき
観てきました。近年で一番のエンタメでした!12月までやっているようです。
ぜひ!(若者は1階のアリーナ席で、私世代は2階のVIP席で)